ホルモンを補うことで身長を伸ばせる可能性があります
他のお子さまと比べて身長が低いな、大丈夫なのかな、と感じた時、これまでの身長・体重の記録を持って、どうぞご相談ください。
低身長のお子さん全てが病気ということではありません。けれども、成長ホルモンや甲状腺ホルモンなど成長に関わるホルモンが不足している場合には、このホルモンを補うことで身長を伸ばしてあげることができます。
成長曲線(男子、女子)を作成します
まず、生まれた時の状況やこれまでの病気、家族の身長などをお聞きします。 そして、母子手帳や保育園、幼稚園、小学校の身体測定の記録から、成長曲線(男子、女子)を作成します。成長曲線を作成することで、同性・同年齢の標準値からどのくらい身長が離れているか評価したり、身長の伸びぐあいに問題がないかを見ます。 次に、今の身長、体重を測定し、手足の長さなど体のバランスをみたり、その他に病気がないか診察します。
低身長(成長曲線の実線の一番下のラインである-2SD以下)と判断した場合や身長の伸びぐあいに問題がある場合(成長曲線に沿って伸びていない時)には下記の検査を行います。
- 手のレントゲンをとり、骨がどの程度成長しているか調べます。
- 尿検査や血液検査を行い、成長にかかわるホルモンの状態や他に病気がないかを調べます。
初診時にここまでの診察や必要な検査を行い、後日検査結果を聞きにきていただきます。
検査結果後
検査結果より、成長ホルモンが不足していると考えられる場合には、成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)をします。これは成長ホルモンをつくり出す力がどのくらいあるかを調べるもので、お薬を投与して、30分おきに120分まで採血を行います。
この検査で成長ホルモンの分泌が不足している場合には、頭部MRIも撮影します(連携施設にご紹介します)。
検査の結果、成長ホルモンが不足している場合には、成長ホルモン治療を検討することになります。