生活指導、お薬、アラーム療法により、治る率が2～3倍高くなることが報告されています
おねしょは、夜寝ている間に作られる尿の量と、尿を貯める膀胱の大きさとのバランスがうまくとれていない場合に起こります。
生まれて2歳ごろまでは、毎晩おねしょをしますが、その割合は年齢とともに減っていきます。「おねしょ」と「夜尿症」の違いは、年齢です。
5歳以降で月1回以上の夜尿が3ヶ月以上続いているものを「夜尿症」と呼びます。夜尿症の子どもの割合は5歳で15%、6歳で13%、7歳で10%といわれています。夜尿症は年齢を重ねるごとに自然に治ることが期待できますが、医師による生活指導やお薬（抗利尿ホルモンなど）、アラーム療法により、治る率が2～3倍高くなることが報告されています。
治療開始のタイミングについて
一般的には小学校に上がるタイミング（年長さん～1年生にかけて）に連日の夜尿を認める場合は治療が行われています。治療は、まずは生活改善を基本とします。生活改善を実施してもよくならない場合は、尿検査や夜尿日誌をもとにタイプに応じてお薬（抗利尿ホルモンなど）やアラームを用いた治療を検討します。早い方は2～3ヶ月で改善のきざしが見えますが、長い方は2年から3年かかることもあります。連日の夜尿があり、気になる場合はご相談ください。
